せっかく高いお金を出して買い揃えたマワハンガーが、早々に古びてきたらテンションだだ下がりですよね。
ハンガーが劣化したり雑然としていると、せっかくの洋服も色褪せて見えてしまうし。
そこで、今回はマワハンガーの経年劣化が気になる方に向けて
- 折れたり、壊れたりしない?
- コーティングの加工が変質したり、色移りしたりしない?
- 錆びてこない?
この辺のギモンを解決していきたいと思います。
加えてマワハンガーを少しでも長く綺麗に保つためのポイントもお伝えしますよ。
クローゼットを開けたときの幸福感、スッキリ感をいつまでも維持したい…!
そんなあなたは、ぜひご参考くださいね。
マワハンガーが劣化…(泣)|体験者の口コミ
まずは、マワハンガーがどの程度で劣化してくるのか、具体的にどんな状態になるのか、口コミから見ていきましょう。
実際に何年か使用している人たちの状況をまとめます。
白はこのように黒い汚れが付いてオキシ漬けしても塩素系漂白剤を使っても元には戻りませんでした
引用元:【MAWAハンガー】のデメリット!色移りについて | A+organize 美しく魅せるシンプル収納アイデア
汚れが染み込んじゃっているイメージです
スカートなどのボトムスはクリップハンガーを使っていましたが、何回か丸洗いしたらクリップ以外の部分にサビが出てしまいました(クリップハンガーは丸洗いするもんじゃない)。
引用元:【愛用歴5年】マワハンガーを刷新。本家ドイツのMAWA公式サイトで爆買い 〜おすすめの色や形、刻印の有無など〜 | パリこそをかしけれ
このように、マワハンガーに経年劣化が生じる点は事実です。
しかしながら「長く使用しているうちに少しずつ」という人がほとんど。
急激な劣化が出てしまう物ではない点は、安心できるポイントです。
数年後に劣化が出るケースが多い
劣化が見られた方の情報を見ると、数年は使用している方がほとんど。
使用環境や用途によって違いますが、3~5年くらいで何らかの劣化が見られる可能性が考えられます。
よくある症状は変色や錆び
また、多く見られる状態として、コーティング部分の色褪せ、フックの錆びやくすみなどがあげられていました。
マワハンガーの材質|耐久性と劣化のしやすさ
続いて、マワハンガーがどの程度劣化しやすい特性を持つのか、使われている材質を見ていきます。
マワハンガーの材質は2つ
- 本体:スチール+PVC樹脂コーティング
- フック部分:ニッケルメッキ(表面)
劣化する原因や対処方法は、使われている材質によって決まります。
各材質の耐久性、劣化の具体的な例や対策方法を順に解説します!
(ちょっと長くなるので、サクッと見たい方は「対策」だけチェックしてくださいね♪)
1.PVC樹脂コーティング(本体のすべり止め)
マワハンガー最大の特徴であるすべり止め機能。
ハンガー表面に特殊コーティングされているのが、PVC樹脂の素材です。
PVC樹脂とは?
塩化ビニル、塩ビなどとも呼ばれます。
プラスチック素材の中では高い強度、耐久性に優れるのが特徴で、寿命が必要とされる建材など、幅広い用途に使用されます。
長所
- 軽量:非常に軽い素材で、取り扱いやすい。
- 耐久性に優れる:プラスチック素材の中で耐久性が高く、劣化しにくい。
- 疲労しにくい:ダメージが蓄積されても強度が落ちにくい。
塩ビ製品は、耐久性、耐食性に優れており、他の樹脂製品に比べて製品寿命が著しく長いのが特長です。たとえば、上下水道のパイプであれば50年経っても品質の劣化はほとんどありません。雨樋、電線ケーブル、床材でも20年は使われます。壁紙でも10年以上使われます。
引用元:長寿命製品に適した素材
短所
- 低温に弱い:5°C以下の状況になると割れやすい。
- 紫外線に弱い:紫外線を浴び続けると酸化、色褪せする。
- 穴やキズがあるともろくなる:穴やキズ等があると割れ、破損が起こりやすい。
塩ビも比較的耐候性の良いと言われている素材です。
ただし永遠にメンテナンス不要という訳ではありません。
耐候性が比較的良いというだけであり、何年も屋外で使用しているうちに紫外線を浴び、風雨にさらされていると徐々に劣化は進み、遅かれ早かれ最後はボロボロになってしまうんです。
引用元:プラスチック(樹脂)の耐候性とは
プラスチック素材の中では耐久性に優れていますが、寒冷、紫外線といった外的ダメージは受けるので注意が必要です。
劣化するとどうなる?
コーティングの劣化は、次のようなものがあげられます。
- 色褪せ
- 色移り
- 変形、ヘコみ、キズ
- 割れ
- 硬化
【対策】 劣化を防ぐためのポイント
マワハンガーのコーティング部分の劣化は、紫外線・雨水など屋外環境からのダメージや使用時の衝撃が原因です。
そのため、次の要素をできる限り避けることがポイントとなります。
- 直射日光
- 風雨
- 寒気(目安は5℃以下)
- 衝撃や圧力
- 染料の濃い衣類や皮革製品
PVC樹脂はとても柔らかいため、圧力や衝撃はへこみやキズの原因に。
ハンガー同士がくっついて絡まりやすいので、束ねて収納しないことも大切です。
また、色移りや変色が起こることもあり、色柄ものや革製品には使用しないようにしましょう。
マワハンガーは、コーティング材の性質上、皮革製品へのご使用には適していません。 皮のなめし剤の成分がコーティング剤の成分と反応しハンガーが変色することがございます。
引用元:MAWA Shop Japan | ご利用ガイド
また、衣類や印刷物等の濃い色の染料に圧力や摩擦などが加わると ハンガーに色移りする可能性があります。(ハンガーから衣類への色移りはありません。)
上記のポイントに注意することで、コーティング部分の劣化を防ぐことができます。
2.ニッケルメッキ(フック部)
マワハンガーのフック部分は、表面にニッケルメッキが施されています。
ニッケルとは?
ニッケルは錆びにくいのが特徴で、鉄のように錆びて劣化することはありません。
(土台の金属から出た錆びが表面に出てきてしまうケースはあります。)
ニッケルめっきを施した製品で錆が発生する事もありますが、これは、ニッケルめっきのピンホールが鉄素地に達しており、鉄が腐食してニッケル表面に鉄錆が出てきて発生します。梅雨時期は高温多湿なためメッキした製品が錆びやすいので保管方法に注意が必要です。
引用元:ニッケルは錆びますか? | メッキ.com
ただし、数ある金属の中では錆びにくいものの、ステンレスほどの耐食性(錆びにくさ)はありません。
金属である以上「まったく錆びないわけではない」というのが正しい理解です。
劣化するとどうなる?
主な症状は以下の2点です。
- 錆び
- 色褪せ(くすみ、くもり)
実際の情報でも、フックの「錆び」や「くすみ」が報告されています。
やはり使用環境や年数による劣化は避けられないことがわかります。
【対策】 劣化を防ぐためのポイント
フック部の劣化を防ぐため、錆びを招きやすい環境をできるだけ避けるようにしましょう。
- 風雨
- 高温多湿
- 水濡れ
また定期的に拭くことでより良い状態を保てます。
【まとめ】マワハンガーを綺麗に保つための秘訣
紫外線や風雨にさらすことが最も劣化を進める要因であるとわかりましたね。
まずは何より屋外での使用を避けるのが一番のポイントと言えそうです。
劣化させないためのポイントをおさらい
- 定期的に拭く(※):コーティングの質感の維持、ホコリや繊維の除去
- 束ねて収納しない:絡まりやぶつかりによるキズ、傷みを防ぐ
- フック部分を濡らさない:錆びを防ぐ
- 屋外での使用を避ける:紫外線や風雨による色褪せ、変質を防ぐ
- 高温多湿、急な温度差を避ける:素材の耐久性を保つ
- 色柄物の洗濯を避ける:色移りを防ぐ(洗濯の使用自体は可)
- 黒などの濃いカラーを選ぶ:色褪せが目立ちにくい
※拭き方について
汚れた場合はうすい中性洗剤を湿した布で拭いてください。
引用元:MAWA Shop Japan
ぜひ以上を参考に、マワハンガーの美しさを維持してくださいね。
類似品との比較|長く愛用できるハンガーを選ぶなら
マワハンガー以外にも、ニトリ、ケユカなど類似した商品も人気です。
まずは、同等サイズの商品でスペックを比較しました。
価格(税込) | 材質 | サイズ・重さ | 種類 | カラー数 | |
---|---|---|---|---|---|
マワハンガー | 1本:366円 10本:3,300円 20本:6,600円 (1本あたり330円) | すべり止め部:PVC樹脂 フック:ニッケルメッキ | 幅40.5×太さ1.0×高さ22.5cm フックの長さ:cm 75 g | 5タイプ | 15色 |
ニトリ | 3本:304円 30本:3,040円 (1本あたり約101円) | すべり止め部:ポリ塩化ビニル フック:スチール | 幅42×太さ1.1×高さ20.5cm フックの長さ:cm 約70g | 5タイプ | グレーの1色 |
ケユカ | 3本:319円 30本:2,871円 (1本あたり約96円) | すべり止め部:PVC樹脂 フック:スチールメッキ | 幅39×太さ1.0×高さ23.5cm フックの長さ:cm | 5タイプ | グレーの1色 |
強度や耐久性に違いがあるのか、それぞれの特徴をチェックしました。
ニトリ:低価格で入手しやすい
低価格と近くの店舗で入手しやすい点が嬉しい、ニトリのハンガー。
色も基本のグレー、インテリアや年齢を選ばずなじんでくれる
材質の耐久性は、マワハンガーより少し劣ります。
また、首もとの強度が他と比べるとやや劣ると指摘する情報も。
口コミの件数も多いですが、実際に壊れたという情報は見つからなかったので、取扱いに気をつければ問題なく使っていけるレベルでしょう。
コスパ重視派におすすめです。
ケユカ:上品な見た目とコスパの良さが魅力
ケユカ、普段づかいに十分な強度を備えています
さきほどの比較サイトでも、ニトリよりも強度があると結論。
さらに女性に嬉しいニュアンスカラーで見た目もおしゃれなのがポイント。
コーティング加工はマワでも見られる絶妙に細かなラメ入り、見る角度によって上品にキラキラとして美しいです。
センスの良さと手に取りやすい価格のバランスが嬉しい、人気のハンガーです。
起毛タイプ:強度不足で折れやすい
こちらは類似品とは違いますが、すべりにくいハンガーの先駆け的ハンガーです
ネットや100均で入手しやすいタイプで、カラーが豊富なのもメリット
ただ、強度が低いのが大きな弱点、
首が折れたという口コミが多数見られます
わたし自身も、100均で購入したものが1年以内にすべて壊れました。
購入先で多少の違いはあると思いますが、いずれも耐久性は高いと言えず、長く使いたい人には向きません。
また、100均は在庫がマチマチのため、後で買い足す際に同じハンガーで揃えたいという人にも不向き。
すべらないハンガーが欲しいけど、とにかく安く数本だけ欲しいという人に限り、選択肢に入れても良いでしょう。
結論:デザインとコスパならケユカ、強度ならマワが圧勝
- 価格重視ならニトリ
- コスパ+機能性で選ぶならケユカ
- 強度と利便性で選ぶならマワ
耐久性があり、オシャレでコスパが良いのは1本あたり~円で購入できるケユカです
ただ、「強度」と「利便性」で選ぶなら、マワが圧勝です。
マワハンガーは、発売されてからの年数もあるとは言え「10年間、壊れずに使っている」という人がいるほど。
10年選手になれるほどの屈強さを誇るハンガーは、他ではなかなか見つかりませんね。
また、利便性の理由としては、以下の2点があげられます。
- 首が回る
- 洗濯にも使用OK
これは他の類似ハンガーにはないマワだけの特徴。
首が回るかどうかは使いやすさに直結する部分。
やや固めの作りで勝手にクルクルしないので、必要なときだけ良い角度に固定できるのもポイント。
首が回らないことで、クローゼット内でも整然と収まっていてくれます。
また、洗濯OKということは、物干しからクローゼットに直行できるということ。
実は「面倒な洗濯物の取り込みをラクにしたい」という目的も兼ねてマワハンガーを選ぶママもいるほどです。
長く使えるかは本物を選んでこそ【正規品の見分け方】
マワハンガーは正規代理店の他、楽天やAmazonでも購入できます。
ショッピングサイトの口コミでは「偽物っぽい」という声があり気になります。
また、値段が明らかに安い場合でも、偽物ではなく「並行輸入品」のケースもあります。
いずれも見た目の美しさや耐久性などが大きく異なるケースが見られるので、しっかり正規品を選ぶようにしましょう。
マワハンガーの刻印でチェック
また、偽物なのでは?と違和感を覚えた人の口コミでは、
- ハンガーの表面に変な跡がある(ポコポコしている)
- 刻印がないor薄すぎる
などの意見が見られました。
届いた商品が本物かどうかは、コストの差が出やすい「素材の質感」や「刻印の文字(正しくMAWAとあるか)」で確認してみてください。
※商品によっては、刻印が入っていない物もあります。
ここでは、正規品の刻印の入り方についてもいくつかご紹介します。
刻印のデザイン
刻印は、”MAWA”のロゴが小さく細く記されています。
刻印の例(入り方にはバラつきあり)
エコノミック、ボディーフォーム、ベルトなどすべてフックの付け根にあります。
商品によって刻印の濃さ、見え方にはばらつきがあります。
コーティングに文字の半分が隠れて見えないものもあるようです。
注意:刻印のないものもある
- パンツシングル
- アクセサリー
刻印がないことで、偽物と間違わないようにしましょう。
まとめ:マワハンガーを美しいまま愛用しましょう
ユーザー間では、マワハンガーは10年使っても壊れないほど頑丈と言われています。
買ったときの美しさを損なうことなく愛用するために、ぜひ以下の点を守ってみてくださいね。
*劣化を避ける方法をおさらい!
- 定期的に拭く(※):コーティングの質感の維持、ホコリや繊維の除去
- 束ねて収納しない:絡まりやぶつかりによるキズ、傷みを防ぐ
- フック部分を濡らさない:錆びを防ぐ
- 屋外での使用を避ける:紫外線や風雨による色褪せ、変質を防ぐ
- 高温多湿、急な温度差を避ける:素材の耐久性を保つ
- 色柄物の洗濯を避ける:色移りを防ぐ(洗濯の使用自体は可)
- 黒などの濃いカラーを選ぶ:色褪せが目立ちにくい
このように、「使用環境」や「保管方法」に気を配ることが、美しさを維持するポイントとなります。
補足として、お洗濯に使用する際は
- 日当たりを避け、室内干しにする
- フックを濡らさない
- 濃い衣類は避ける
この3つに気をつけて利用していきましょう。
ハンガー自体の色が濃ければ、衣類からの色移りや色褪せが目立ちにくい利点もありますよ。
マワハンガーの購入をきっかけに「掛ける収納」に切り替えれば、洗濯物を取り込む手間がほぼゼロに!
洗濯OKというメリットも、忙しいママには嬉しいポイントです。
買ったときの美しさを保ちながら、マワハンガーをいつまでも大切に愛用していきましょう!